チケット料金(全席指定・税込) S席 9,000円 / A席 7,000円 / 学生席 5,000円
※THEATRE1010フレンズ会員10%割引販売の対象外となります。
※本公演のチケットは、取り扱い枚数極少のため、ご希望に添えない
 場合がございます。また、学生席の取り扱いはございません。
 予めご了承くださいませ。

会員先行予約開始 2月2日(木)
一般予約開始 2月4日(土)
窓口販売・予約引取開始 2月6日(月)
お問い合わせ ホリプロ ファクトリー部 03-3490-4621
THEATRE1010 03-5244-1010

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13:00    
 
       
14:00                  
18:00     貸切          
19:00        
【キャスト】

ロバート: 市村正親
ジョン  : 藤原竜也

【スタッフ】

作   :デイヴィッド・マメット
翻  訳:小田島恒志
演  出:ポール・ミラー

美  術:堀尾幸男
照  明:沢田祐二
音  響:高橋 巖
衣  装:小峰リリー
ヘアメイク:河村陽子
舞台監督:青木義博
プロデューサー:小川知子
エグゼクティブ・プロデューサー:金森美弥子

【解  説】

日本を代表する舞台役者中の舞台役者 市村正親と藤原竜也の初顔合わせ。
がっぷりよつに組んで二人芝居。芝居好きにはたまらない究極の演劇。


 芝居好きなら狂喜する夢の顔合わせが、2006年、ついに実現する。市村正親と藤原竜也…
かたや「ミス・サイゴン」「オペラ座の怪人」といったグランド・ミュージカルから、一人数十役を演じ
分ける「クリスマス・キャロル」といった一人芝居、 「リチャード三世」などのシェイクスピアまで
あらゆるジャンルの舞台に主演、おしもおされぬ日本を代表する名優。
 かたや蜷川幸雄演出「身毒丸」のオーディションで主役を射止めてイギリス公演で鮮烈なデビューを果たし、その後も蜷川演出「ハムレット」「近代能楽集」といった舞台、 映画「バトル・ロワイヤル」などでスケールの大きい演技力に高い評価が集まっている若手ナンバーワン俳優だ。現代日本演劇界をせおって立つ二世代の俳優。
 ともに現代には珍しく等身大を超えたキャラクターを演じることができる「憑依型」俳優であり、互いにリスペクトしあう存在でもある二人。
 市村の若き日の代表作である「エレファント・マン」を一昨年 藤原竜也が演じたこともあり、縁浅からぬ仲であるが、その二人がなんとがっぷりよつに組んで二人芝居を演じることになった!!
 二人芝居というのは登場する人数の多い芝居と違い、二人のキャッチボールのみで話をすすめていかねばならない大変難しいジャンルの芝居である。 相手がある分、しかもその相手がたった一人である分、一人芝居よりも難しいとも言われている。演じるハードルは高いが、 観客にとってはいい顔合わせが揃えばこれほど見ごたえのあるものはない。
 一組の男女の結婚生活50年を描いた「Ido I do 結婚物語」、 共に家庭を持つ男女が年に一度だけ同じ日に同じホテルであいびきを続ける「セイムタイム・ネクスト・イヤー」、幼馴染の男女が交わした手紙を朗読する「ラヴ・レターズ」 …ざっとあげただけで二人芝居がいかに濃密で豊かな劇世界を見せてくれるかわかるだろう。なんといってもカップリングが首尾を制する二人芝居。
 この最高の顔合わせの二人による丁々発止のやりとりを1時間半にわたって見ていられることは、シアターゴーワーにとって至福の喜びといえるだろう。
 演出には2005年春、市村正親・鹿賀丈史競演「デモクラシー」で日本演劇界に鮮烈なデビューを果たしたイギリスの気鋭の若手演出家ポール・ミラーを迎え、2006年演劇界を揺るがす話題作となること必至である。

デイヴィッド・マメット作「ライフ・イン・ザ・シアター」。 新旧二人の俳優が劇場で交わす会話をオムニバスで描く。「役者中の役者」、市村と藤原が、普段は決して観客にさらすことのない素顔をこの作品ではきっと見せる。

 マメットといえば透徹した人間描写と現代社会への深い洞察から、世界の演劇・映画界に於いて、特別な評価を受ける作家だ。
『アメリカン・バッファロー』「グレンギャリー・グレン・ロス」といった舞台、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「アンタッチャブル」『摩天楼を夢みて』「きのうの夜は」などの 映画脚本などで知られ、日本では 大学教授と女子学生のセクハラを巡る密室劇を描いた二人芝居「オレアナ」が有名だ。
 その彼が舞台に捧げたオマージュ、 それがこの「ライフ・イン・ザ・シアター」だ。
特別なストーリーがあるわけではない。年配と若手、二人の俳優が劇場で交わす会話をドキュメンタリー風にオムニバスで描いた作品だ。おそらく同じ劇団に属しており、 その劇団はレパートリーで古典劇から現代劇までかなり広いジャンルの作品を上演しているらしい二人。若手のジョンは最近劇団に入ったばかり、年配のロバートは演技力のあるベテランであるようだ…
しかし時間の経過とともに二人の関係性に微妙な変化が現れる。ジョンは次第に大きい役に抜擢
されたり、オーディションの話がまいこんできたりして、 順調なキャリアを築き始めるようだ。一方 ロバートは、若手の台頭や自分の集中力の低下に不安を感じざるを得ず、また若輩者の無礼に
気を悪くしてもいる。 ジョンが自信をつけるとともに、ロバートが鼻につき素直に言うことを聞かなくなる…マメットお得意のシーソーゲームが、ある時はひそかに ある時は暴力的に二人の男の間で展開する。 新しい世代が古い世代を乗り越えていくのが世の常なのかもしれない…。
 楽屋、舞台袖、衣装部屋、廊下、そして舞台上…劇場という[結界]でかわされるある時はとりとめのない、ある時は緊迫したやりとり。 舞台上ではみごとな芝居をみせつける俳優が、楽屋裏で見せる人間くさい別の顔…それをこの作品は皮肉なまでに見事に描いてみせる。 観客は、劇場という不思議な場所、そしてそこにすみつく俳優という不思議な生き物に 深い魅力を感じることだろう。
 この作品を見ることはまた 俳優 市村正親と 藤原竜也の楽屋裏をのぞき見るような感覚を味わうことかもしれない。俳優とは役を演じる存在である。 共に俳優の中の俳優である二人は、自分自身をマスコミにさらけ出すことはめったにない。バラエティ番組への出演も少なくその素顔は世間にはほとんど知られていない。 役を離れた時の素の彼らは一体どんな風なのか、とはファンならずとも気にかかるところであろう。普段の生活で市村は稽古場にも劇場にも電車で通うし、藤原も素顔で町に遊びに出かけるが、 ほとんど人に気付かれることはないという。
 役を離れ役者としてのオーラを消した時の、生の彼ら自身をそっと覗き見するようなスリリングなエンターテインメントというもうひとつの意味を、 この作品は持っているかもしれない。
 社会生活を営む限り、人はなんらかの役割を演じている。属する集団によって役割を演じ分けることもある。 「この世は劇場、全ての人は俳優」とシェイクスピアが言うとおりである。
 「ライフ・イン・ザ・シアター」はその意味で、 "自分"という役を演じる全ての人にマメットが送る
ビターなエールだと言えるだろう。

【ストーリー】

特にストーリーはない。二人の男優…1人は老境にさしかかりつつあり、1人は俳優になったばかりの若手…が、 劇場の中のさまざまな場所…楽屋や舞台袖…で交わす会話や、舞台の上での様子などがオムニバス風につづられる。 二人は同じ劇団に属しているのかもしれない。この劇団は、古典劇から現代劇まで比較的広範な演目をレパートリーで上演していると思われる。

第一場
公演初日。舞台が終わった後、ベテランのロバートと新人のジョンが楽屋で言葉を交わす。
今日の芝居のできについて。どうしようもないヒロイン役の女優について。 互いの芝居について。
ジョンも遠慮がちにコメントしている。ここ数日緊張して食事がのどを通らなかったジョンは、やっと一息ついて空腹を覚えている。 一方ロバートは体型を保つために夜は大食できない。しかし、初日の独特の安堵感から、二人は一緒に「軽くいっぱい」やっていくことにする。化粧を落とし、ゴミを片付けて楽屋を後にする二人。

第二場
衣裳室。[第一次大戦もの]の芝居の出番を控えた二人が、せまい部屋でおしあいながら衣裳をつけている。

第三場
舞台上。前場の衣裳で 二人が出演しているところ。(彼らは観客に背中を向けている。つまり観客は彼らの姿を舞台の後ろから覗き見しているかのような体裁。) 停戦協定が結ばれる前日に同胞が敵に穴だらけにされてしまう。若い兵隊は、おとなしくしていれば今にも帰国できるのに、友情に殉じて敵の中につっこんでいく。それを見ていた先輩兵士は・・・。

第四場
本番後の舞台裏。エリザベス朝の芝居で二人はフェンシングをするのだが 剣先のさばきについてロバートが注文をつけ、そのシーンの稽古を返してみる。 本番後の舞台裏。エリザベス朝の芝居で二人はフェンシングをするのだが 剣先のさばきについてロバートが注文をつけ、そのシーンの稽古を返してみる。劇場の中で口にしてはいけないといわれている不吉な言葉を言ってしまったロバート、 あわててジョンを促し一緒に魔よけのおまじないをする。劇場の中で口にしてはいけないといわれている不吉な言葉を言ってしまったロバート、あわててジョンを促し一緒に魔よけのおまじないをする。

第五場
劇場内の稽古場。ウォームアップをしながらロバートが俳優の声、姿勢、身体の重要さ、ひいては俳優という仕事の意義について誇らしげに高説をぶつ。 "姿勢"といわれたとたん、背筋がのびているかどうかばかりが気になってしまうジョン。

第六場
同じ日の本番後。ロバートにさそわれて食事に行くことになってしまったジョンがガールフレンドに言い訳の電話をしている。 「今のは誰?」とロバートに聞かれて[友達です]と応えるジョン。

第七場
早朝稽古のため劇場に入る二人。いささかうんざりして言葉も少ない。

第八場
本番前の楽屋。弁護士役の衣裳を着て、化粧をしている二人。二人の場面で少し芝居を抑えてくれないかというロバートに、ジョンは反発する。 不穏な空気になったところで、ロバートの衣裳のズボンのチャックがこわれる。あわてるロバート。ジョンが手を貸し、なんとか出番に間に合うように安全ピンで留める。

第九場
前場の衣裳で舞台にいる二人。若い弁護士が、妻の妊娠を年上の弁護士に告げる。その父親は自分ではなくあなただ、とつきつける若い弁護士。 やがてその事実を受けとめた年上の弁護士は・・・。

第十場
衣裳部屋。「あの寄生虫どもめ・・・。」とさかんに悪態をつくロバート。それはスタッフ?エージェント?批評家? 誰のことを言っているのか判らず あいまいにあいづちをうつジョン。


以下、オムニバス形式で進行していく。


市村 正親 (いちむら まさちか)
1949年1月28日生まれ、埼玉県川越市出身。
1973年に劇団四季のミュージカル「イエス・キリスト=スーパースター」で
デビュー。 [オペラ座の怪人]「キャッツ」「コーラス・ライン」などのミュージカル、「エレファント・マン」「エクウス」「M・バタフライ」などのストレート・プレイに主演した。
退団後、「ミス・サイゴン」、「ラ・カージュ・オ・フォール」、「屋根の上のバイオリン弾き」、「蜘蛛女のキス」などのミュージカル、 「クリスマスキャロル」、「海の上のピアニスト」といった一人芝居、「ミザリー」「アート」などストレートプレイ、「ハムレット」、「リチャード三世」、「ぺリクリーズ」など シェイクスピア作品(いずれも蜷川幸雄演出)などあらゆるレパートリーを演じ、日本演劇界を代表する名優である。
二人芝居は白石加代子との「ミザリー」、勝村政信との『ストーンズ・イン・ヒズ・ポケッツ』など。またライフワークとして、 「市村座」と銘打ち歌・芝居・踊りの垣根をこえたオリジナルな舞台を隔年一度のペースで自ら発案・主演
している。
数多くの賞を受賞しているが、 近年では2002年、第10回読売演劇大賞優秀男優賞と芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
最近の主な出演作品:「ミス・サイゴン」(8-11月)、「クリスマスキャロル」
(12月)、「デモクラシー」(2005年2-4月) 映画:「ホテル ビーナス」

藤原 竜也 (ふじわら たつや)
1982年5月15日生まれ、埼玉県出身。
1997年「身毒丸」(寺山修司原作/蜷川幸雄演出)主役オーディションに
合格して鮮烈にデビュー、ロンドンにて初舞台、英国各紙で大絶賛を浴びる! その後、「近代能楽集」「唐版滝の白糸」「ハムレット」など蜷川幸雄演出作品、NODA MAP公演「オイル」、「エレファント・マン」などの舞台、 「バトル・ロワイヤル」(深作欣次監督)、[同II]などの映画、現在放送中の大河ドラマ「新選組」などのTVドラマなどで活躍、 若くしてスケールの大きい実力派俳優との評価を確立している。
ゴールデン・アロー賞 演劇新人賞 (1999年)、ブルーリボン賞 新人賞・
日本アカデミー賞 主演男優賞・新人俳優賞(2000年)、 昨年の「ハムレット」では紀伊国屋演劇賞個人賞・朝日舞台芸術賞 寺山修司賞・讀賣演劇賞 優秀男優賞・杉村春子賞など主な演劇賞を総なめした。
最新作は「ロミオとジュリエット」(蜷川幸雄演出 2004年12月)。本年7月
「近代能楽集」のNYリンカーンセンター公演で世界的な評価を得た。
作 デイヴィッド・マメット
1947年アメリカのイリノイ生まれ。
ヴァーモント州ゴダード・カレッジにて英文学を専攻。
卒業後、タクシー運転手、不動産屋勤務などを経て、1970年 処女作「レイクボート」を執筆。
1972年ウィリアム・メイシーらと共に劇団を旗揚げ。
主な作品
「シカゴの性倒錯」『かもの変奏曲』(1972) 「アメリカン・バッファロー」(1975)(オビー賞、ニューョ
ーク劇評家賞、受賞)、 「ライフ・イン・ザ・シアター」(1977)、「エドモンド」(1982)(オビー賞受賞)、『グレンギャリー・グレン・ロス』(1982)(ビューリッツァー賞受賞)、 『スピード・ザ・プラウ』(1987)
(マドンナ主演)、「オレアナ」(1992)、「暗号」(1994)(オビー賞受賞)、 映画脚本 『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(1979)、{評決}(1982)、「アンタッチャブル」(1985)、「きのうの夜は」({シカゴの性倒錯}の映画版)(1986)、『俺たちは天使じゃない』(1989)、「42番街のワーニャ」(1990)、「摩天楼を夢みて」 (「グレンギャリー・グレン・ロスの映画化」(1992)、「ホッファ」(1992) 『アメリカン・バッファロー』(1996)、「オレアナ」、「スパニッシュ・プリゾナー」(1998)

作品上演歴
「ライフ・イン・ザ・シアター」は1977年2月、シカゴ・グッドマン・シアターにて初演。
(演出 グレゴリー・モシャー)、10月オフ・ブロードウェイのシアター・ドゥ・リスで上演。
1975年にはPBSテレビで放映。1993年にはTNTにより再テレビ化された。
日本においては 世田谷パブリックシアター開館記念として 1997年にシアター・トラムで上演。(演出 佐藤信、出演 石橋蓮司・堤真一)

チケット取扱
THEATRE1010 チケットセンター 03-5244-1011
オンラインチケット https://www.t1010.jp/
・ホリプロチケットセンター 03-3490-4949 
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