【キャスト】
いちよ(一葉): 三田佳子
もろは(双葉): 三田佳子
アキヨシ : 松田洋治
大貫(いちよの夫): 大澄賢也
かじか :金 守珍
中年男 :十貫寺梅軒
野口医師 :パンタ
千賀 :岡田栄美
消防団員 :中田寿輝
マホロボ :大鶴美仁音
女 :青山さゆり
殿 : 大久保鷹
【スタッフ】
作:唐十郎
演 出:三枝健起
美 術:朝倉 摂
照 明:沢田祐二
音 響:高橋 巖
舞台監督:澁谷壽久
音 楽:三枝成彰
衣 裳:原まさみ
振 付:大川妙子
製作協力:小澤英理人
アール・ユー・ピー
プロデューサー:高橋康夫
企画製作:THEATRE1010
日暮里は坂の多い町−
駅前にはうるしの木があり、谷や沼や森もある謎めいた町。
作者の親しんだこの秘密の花園にからめとられた男と女のものがたり。
この作品は、1982年4月下北沢・本多劇場の開場記念公演として唐十郎氏が書き下ろし15年後に
唐組で上演された傑作です。
【物語】
いちよ(一葉)は、日暮里のアパートに住むキャバレーの女。
夫がいながら、部屋に通って来るアキヨシの給料を当てにしている。
アキヨシには縁談話があり、関西に転勤しなくてはならないというのだ。
いちよは結婚詐欺!と言いながらも、お幸せにねと言い残し便所に消える。
自殺。
と同時に戸口にいちよと瓜ふたつの姉・もろは(双葉)が立っている。
「いちよさんの中に私を見たんでしょ。」
そして、姉のオルゴールの箱。踊り子・マホロボの姿も消えている。
そこから抵抗の陽性のメロディーが・・・。