出演:藤真利子 大森博史 千葉哲也 他
作:パトリック・ハミルトン
翻訳:三田地里穂
演出:西川信廣 / 美術:朝倉 摂 / 照明:沢田祐二
衣裳:宇野善子 / 音楽:上田 亨 / 音響:小山田昭
19世紀末のロンドン。
エンジェル・ストリートにあるマニンガム邸。
温厚な仮面を被ったハンサムなマニンガムは、夫人を狂気に追い込むべく責めさいなんでいる。
マニンガムは、ささいな「勘違い」を自ら仕組み、それをもとに夫人を執拗に非難し続け、メイドでマニンガムの愛人ナンシーも、その行為に加担している。
実母を精神異常で失っている夫人自身も、次第に自分は正気を失いつつあるのだと信じ始めている。
そんな中、唯一の夫人の見方である料理人兼家政婦のエリザベスは、なんとか夫人をその境遇から助け出せないかと心を痛めている。
ある日、夫が家を留守にしている間にルー警部が夫人を訪ねてくる。
警部は現在マニンガム夫妻が住んでいるこの家で15年前にいまだ未解決の殺人事件があり、マニンガムはその陰惨な殺人事件の容疑者なのだと告げる。
さらに何かの理由で、マニンガムは夫人をも始末しようと、着々と準備を整えているのだと話す。
マニンガムは本当に殺人事件の犯人なのか?
そして、夫人をも殺さなければならない理由とは一体何なのか?
エンジェル・ストリートに建つ家の一室で、ガスライトの怪しげな光に照らし出され、スリルに満ちたロマティックストーリーが、繰り広げられます。