【出　　演】

小松 政夫、イッセー尾形

【スタッフ】

演　　　出：森田 雄三

【あらすじ】

1992年作品

１．懇親旅行 取引先の建設会社に招かれた業者の二人。 旅先の温泉旅館で、初対面の二人は、同室の一夜を過ごすことになってしまった。 ２．トシとワタルのマジックショー 30年間コンビを組む、兄貴格のトシちゃんと万年アシスタントのワタル。 場末のキャバレーショーが始まる前もショーの後も何も変わること無く大きな事件は 何も起こらず時間は過ぎる。待ち時間に話す退屈しのぎの話こそが、極上の人生訓。 ３．社長と部長 苦情が殺到する小さな事務所には社長と部長が二人だけ。 新事業への夢を語るが時すでに遅いことはお互い熟知して、どう別れるかが頭を占める。

2006年作品

１．玉子のステージ 北の果ての公民館のステージを終えたばかりの玉子（たまこ）とマネージャー。 互いに持ち金がそこをついていたことがわかる。ギャラを取れる歌手でなくなっているのを二人は現実のことと知るが、帰京する資金も無い。 ２．甦るチャｯピー 成功した芸能プロダクションの社長室を尋ねる20年前のアイドル、チャッピー。 再デビューができるはずだと信じる彼女に当時のステージの司会をしていた社長は、彼女を勇気付けるうち社長自らも再生してゆく。 ３．新劇の二人 劇団「二毛作の案山子」は創立40周年。 新人募集でやってきた若者を前に二人は張り切る。二人の中に脈々と息づくロシア演劇。指導するうちに熱は過剰に。二人は不滅の演出家と女優であることをお互いに再発見する。 ４．魚屋の恋 小さな漁村のビン詰めと干物しか置いてない小さな魚屋の女主人は、前夜の大イベント「第九合唱」の興奮がまだ冷めない。そこに第一ヴァイオリンの朴（パク）さんが訪ねて来た。 ５．湖畔のカメラマン夫婦 盲目のカメラマンに妻は付き添い、二人は一緒に何処にでも行く。湖畔を飛び立つ白鳥を二人は何年も撮り続けている。二人は決して一つではないけれど、無くてはならない存在であることは十分承知している。