チケット料金(税込み) S席 5,500円 A席 4,500円(指定席・税込み)
舞台上席5,500円(自由席・整理番号付)
※演出上の都合により舞台上にも客席(舞台上席5,500円)をもうける
  ことになりました。舞台上席の取扱いはカンバセーション・チケット
  ぴあ・イープラスでの取扱いになります。

※A席はTHEATRE1010フレンズ会員10%割引販売の対象外と
  なります。

※未就学児はご入場になれません。
  小学生以上はチケットが必要です。
会員先行予約開始2月28日(水)
一般予約開始3月2日(金)
窓口販売・予約引取開始3月4日(日)
お問い合わせカンバセーション 03-5280-9996
THEATRE1010 03-5244-1010
 

2007年5月8日(火)〜10日(木) 19:00開演 (会場はいずれも開演の30分前)

【出  演】

Noism07
青木尚哉 石川勇太 井関佐和子 佐藤菜美 高原伸子 中野綾子
平原慎太郎 宮河愛一朗 山田勇気

【スタッフ】

構成・演出・振付:金森穣

空   間:田根剛(DORELL.GHOTMEH.TANE / ARCHITECTS)
音   楽:Ton That An
衣   裳:三原康裕
舞台監督:原口佳子(モリブデン)
照明デザイン:山口暁(あかり組)

主   催:財団法人 新潟市芸術文化振興財団
製   作:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
協   力:THEATRE1010
制作協力:カンバセーション

『時代の共存』

前世紀ダンス界ではダンス・シアターというスタイルが生まれ、今ではそのスタイルさえ内包した、
コンテンポラリーダンスと言う名称で、様々なダンスの在り方が曖昧なイメージの元にくくられて
いる。そしてその曖昧な線引きは、現代と言う垣根の無い情報流通時代を象徴するように
“何でもあり”という更に曖昧な境地へと溶け込んで行く。そしてその“何でもあり”と言う曖昧な
線引きこそ、行動の多様化に紛れて、質の多様化を生み出し、ここ日本における玄人と素人の
曖昧な線引きを更に強調し、舞台芸術の質の低下に多大な影響を与えている。
では行動(作品)が多様化する中、如何に質を保ち続ける事が出来るだろうか。その事を模索する
ために我々が行うべき事は、もう一度自らの専門分野に立ち返り、そのある制約と言う垣根の中
の可能性を追求ー認識し、同時に他分野の専門家(玄人)との本質的コラボレーション(共同作業)
を行うことではないだろうか。ここで言う本質的共同作業とは単なる役割分担ではなく、一つの
議題、アイデア、コンセプトに対して、各分野からの意見を出し合い、ぶつけあう事によってしか
生まれる事の無い作品を創りあげる作業である。舞台芸術に於ける創造性にとって最も重要な事、
あるいは舞台芸術の本質は専門家同士の交流にある。何かを専門的に追求するもの同士が、
その追求の過程で養った掛け替えのないものを、容易に分け与えるでもなく、閉ざし守ろうとする
でもなく、与える事により得、得た事を与えると言う連鎖の中に於いて、時代を共存しようとする事
こそが真のコラボレーションである。
金森穣

構成・演出・振付:金森穣
演出振付家、ダンサー。
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 舞踊部門芸術監督。
Noism07 芸術監督。
ルードラ・ベジャール・ローザンヌにて、モーリス・ベジャールらに師事。
ネザーランド・ダンス・シアターU、リヨン・オペラ座バレエ、ヨーテボリ
・バレエを経て、2002年帰国。2003年初のセルフプロデュース公演
『no・mad・ic project』に対して、第3回朝日舞台芸術賞「舞台芸術賞」、
「キリンダンスサポート」をダブル受賞。2006年、第37回舞踊批評家協会賞、松山バレエ団芸術奨励賞受賞。
自らの豊富な海外経験を活かし、革新的なクリエイティヴィティに満ちた
カンパニー活動を次々に打ち出し、そのハイクオリティな企画力に対する
評価も高い。
http://www.jokanamori.com/
空間:田根剛(DORELL.GHOTMEH.TANE / ARCHITECTS)
東京生まれ。北海道、ヨーテボリ、コペンハーゲン、ロンドンで経験を積む。
2004年、Noism04『SHIKAKU』の舞台装置を手掛け、建築・ダンス界をはじめ
多方面から注目される。
2005年、パリにて Dan Dorell(イタリア人)・ LinaGhotmeh(レバノン人)と共に
建築事務所 DORELL.GHOTMEH.TANE /ARCHITECTS を設立、同年手掛
けた『新エストニア国立博物館設計案』が国際コンペティションで最優秀賞を
受賞し、国際的な注目を浴びる(2011年完成予定 )。
の後『Landscape Stories』がユダヤ博物館記念施設の国際コンペティション
(ワルシャワ)にて優秀賞を受賞、mina perhonen パリ・コレクションの為の
『Before a space』(パリ)、写真家 Gianni Ghidiniの為の展(photo by David
Bacher) 示空間『52 LUDLOW』(ミラノ)をはじめ、イタリア、中国、日本、
フランスにてプロジェクトが進行する。
国際的に著名な建築家の元で経験を積んだ彼らは、その豊かな国際経験と
全く異なる多国籍な背景をもって、「文化/歴史/風土/文脈/時間
/社会」に対して創造と批判の両極によるアプローチを試みている。http://www.dgtarchitects.com/
(写真中央が田根剛)
音楽:Ton That An
9歳という幼い年齢でピアニストとして初舞台を踏み、幼年時代から音楽の
厳しい指導を受ける。指揮者ならずともコンサートピアニストになるところを、
卒業後全てをやめ、ソルボンヌ大学で演技の授業を取りながら英語を学ぶ。
しかし、20歳でジャズ・クインテットを結成、古典音楽のバンドでオルガンを
担当、ピアニスト兼作曲家としてフランス人女性歌手Michele Atlani と共に
フランス各地で公演するなど、小さい舞台から大きなフェスティバルまで様々な形で音楽が再び彼の生活の中に甦ってくる。
作曲家としての研鑽を積み、舞台作品ゴーゴリーの新作「結婚」(2000年)、
モリエールの「ドン・ジュアン」(2003年)、オスカー・ワイルドの「サロメ」(2005
年)に即興曲を提供する。しかし、ダンスへの愛情が彼を、Regine Chopinot
の「W.h.a.」(2003年)、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスでの最初の公演と
なったCody Choi の 「Mm」、Noism05「NINA-物質化する生け贄」(2005年)
といったより大きなプロジェクトへと導いていった。
2004年、Simon Williams との共演 S.W.A.T.T. を結成し、パリにて第1作
「Constellation」を、その後、ロンドンにて「Nina's Hidden Glass」(2006年)を
発表。Aakan の名で、長年に渡り親しんできた英語とベトナム語のソング
コレクション「Circlesong」をリリース。アジア人としてのルーツ同様にクラッ
シック音楽の経験と現代音楽、ポピュラー音楽、電子音楽などを融合し、
すべてを極めて個人的な音楽言語の創作の中に取り込んでいく、という
彼の音楽へのアプローチスタイルを反映したアルバムになっている。
現在、5人のヒップホップダンサーと2 人の人形使いをフィーチャーした、
中国人振付家Gang Peng の「Sur le Fil」を含むダンス作品プロジェクトと
セカンドアルバム「Pandaemonium」の製作に取り組んでいる。
http://www.aakenmusic.com/
http://www.myspace.com/aakenmusic/
衣裳:三原康裕
ファッションデザイナー。
多摩美術大学在学中より独学で靴づくりを始める。
1996年浅草の靴メーカーの協力でオリジナルブランド「arci doom」を立ち
上げ、1997年ブランド名「MIHARA YASUHIRO」とする。
1999年秋冬コレクションより、ウェアにも領域を広げる。同年SOSU社を
設立、新店舗を表参道で展開。2000年春夏コレクションよりレディースウェア
を発表。スポーツブランド・プーマとのコラボレーション、ミラノコレクションで
の海外進出など、幅広い活躍で注目を集める。
2006年2月のNoism能楽堂公演に衣裳を提供。
http://www.sosu.co.jp
Noism(ノイズム)
りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館が、舞踊部門芸術監督に金森穣を
迎えたことにより、劇場専属のダンスカンパニーとして2004年4月設立。
日本初、ヨーロッパスタイルのプロフェショナル・ダンス・カンパニーとして、
次々に発表する作品、企画はそのクリエイティビティの高さにおいて、
日本のコンテンポラリー・ダンス界をリードし、常に各方面から大きな期待と
注目を寄せられている。
2004年6月、Noism04 初作品『SHIKAKU』(演出・振付:金森穣)を新潟、
東京で上演。追加公演を含め、チケットは即日完売。その斬新でアイデアに
満ちた作品は、ダンス界のみならず多方面から大きな反響を呼んだ。
第2作『black ice』(演出・振付:金森穣)は現代美術作家・高嶺格が美術
・映像を担当、地方公立館の共同製作ネットワーク事業として、2004年
10月.12月、全国8カ所をツアー。2005年1月、ニューヨーク、モントリオール
で開催された、ジャパニーズ・コンテンポラリー・ダンス・ショーケースに参加
し、作品の構成力のみならず、ダンサーの優れた身体性が高く評価された。
2005年2月.3月には、金森穣が第3回朝日舞台芸術賞・舞台芸術賞、
キリンダンスサポートをダブル受賞した作品『no・mad・ic project』を東京、
大阪、新潟で再演し、各地で絶賛を浴びた。そして、Noism ファースト
シーズン最後の3rd プログラムは、今日本で活躍する3人の振付家.近藤
良平、黒田育世、アレッシオ・シルヴェストリンーを招聘し、3作品を製作
・上演した『Triple Bill』。3者3様の身体性を踊りこなすNoism というカンパ
ニーの新たな可能性を存分に見せつけるものとなった。
セカンドシーズンに入ったNoism は、2005年11月、1年ぶりの金森穣の新作
『NINAー物質化する生け贄』を新潟で初演し、富山、大阪、札幌、東京、
仙台をツアーした。 2006年2月、Noism の拠点である新潟市民芸術文化
会館・能楽堂という特異な舞台空間での身体表現に挑んだ作品を発表。
2006年5月、最新作『sense-datum』は、初めてスタジオサイズという空間
的制約の中で生み出された異色作となった。
サードシーズン第1作目は外部振付家招聘企画第2弾、『TRIPLE VISION』。
海外で活躍する日本人振付家である稲尾芳文(クリスティン・ヒョット・稲尾と
共作)、大植真太郎の作品に加え、Noism レパートリーである金森穣振付
『black ice』をver.06 として再演。日本における世界的ダンスの在り方を
見つめる、次なるVISION を示す作品となった。

チケット取扱
THEATRE1010 チケットセンター 03-5244-1011
オンラインチケットhttps://www.t1010.jp/
・チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:374-895) 0570-02-9988(オペレーター対応)
・ローソンチケット 0570−084−003(Lコード:34075)  0570-000-407(オペレーター対応)
・イープラス http://eplus.jp
・カンバセーション 03−5280−9996 http://www.conversation.co.jp/