【出 演】
足川欽也 石井竜一 大関路佳 奥田麻衣 後藤和雄 斉藤隆子
坂本登喜彦 澤井貴美子 島田衣子 下島功佐 新村純一 関口淳子
高部尚子 武石光嗣 樋田佳美 登坂太頼 永橋あゆみ 奈良岡典子
堀内 充 堀口聖楽 森田真希
【スタッフ】
振 付:佐多達枝
台 本:河内連太
照 明:足立 恒
衣 裳:前田哲彦 並河万里子 宮村 泉
音 響:中村 基
【解 説】
佐多達枝という振付家を知っていますか?
フォーサイスやキリアン、ドゥアトや金森を愛する人でも、佐多達枝という名前を知る人は少ない
だろう。今年75歳のこの振付家は、岡本太郎や草間彌生のように、齢を重ねてなお尖鋭化する
真のラジカリストだ。
集団をギリシャ悲劇のコロスのように無機的、没個性的に扱う手法が特徴的だが、
個々のムーブメントも抽象度が高い。感情はまるで物体のように描く。
今回の演目の一つ『ソネット』は、互いの引力で複雑な軌道を描く三連星のように男女三人が
高速で入れ替わりつつ、ほとんど舞踊らしからぬ抽象的な語彙で美しい詩をつづる名作だ。
9.11後はさらに過激化し、心胆を寒からしめる作風、閉演後の客席で消え入りそうな心地になる
作品が続いているが、今回はその少し前の作品が並ぶ。佐多作品が初めてでも、構えずに
見られるだろう。
門 行人(舞踊批評)
【演目・内容】
【わたしが一番きれいだったとき】(新作)
この世の、この世にあるワタシの、理不尽をワタシは抱きしめ続ける
【ソネット】(95年初演)
「男女3人が編む感情の旋律、からまり、よどみ、たかまり、そのうつろい」
今が旬の3名が全速力で立ち止まり、駆けぬける
【a fig leaf】(99年初演 02年再演)
「いつの時でも、どんなところでも、男たちが寝静まった後の、女たちの
"叫びとささやき"女ばかり11名の本当と嘘
【パラダイス】(96年初演 99年再演)
弾けるような、めり込むような喜怒哀楽、男たちの、男以前のオスたちの・・・
男ばかり9名の自由奔放