【出 演】
坊ちゃん:三重野葵
マドンナ:若松 ゆえ 他
【スタッフ】
原 作:夏目漱石
脚本・演出:ジェームス・三木
演出助手:小沢 瞳
音 楽:飯島 優
振 付:室町あかね
衣 裳:工藤昭子
照 明:森脇清治
美 術:宮本博司
音 響:栗城恭子
小 道 具 :平野忍
振付助手:安達真理
主 催:フジテレビジョン・わらび座
共 催:足立区
後 援:愛媛県 松山市 東温市 足立区商店街振興組合連合会 東京商工会議所足立支部
足立区町会・自治会連合会 足立区工業会連合会 足立区文化団体連合会
足立区立小学校PTA連合会 足立区立中学校PTA連合会 足立区観光交流協会
足立区経済活性化推進協議会 JA東京スマイル 足立区ボーイスカウト・ガールスカウト
協議会 足立区女性団体連合会 足立区民生・児童委員協議会 足立朝日新聞
足立よみうり ケーブルテレビ足立 竹の塚百景
【解 説】
2006年、愛媛「坊ちゃん劇場」発足に伴い、文化における地域振興を目的とした作品作りを実践する
わらび座は、その上演第1作として夏目漱石の代表作「坊ちゃん」をミュージカル化し愛媛県東温市から全国発信いたします。
夏目漱石は現在の新宿区喜久井町に1867年に生まれました。森鴎外と並ぶ明治時代の文豪である
夏目漱石の代表作「坊っちゃん」を生誕140周年の節目に当たる2007年に上演することにより、
文豪夏目漱石の姿のみならず、新宿区をはじめとする夏目漱石ゆかりの地・再発見の場として
上演いたします。
脚本・演出/ ジェームス三木
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漱石の「坊っちゃん」は、やたらに鼻っ柱が強く、江戸っ子風を吹かせる
新任教師が、旧態依然とした松山の土地柄やしきたりを、こっぴどくやっつける
痛快小説である。
このとばっちりを逆手にとって、郷土のシンボルにしてしまった愛媛県人の
度量としたたかさは、たいしたものである。
待望の[坊っちゃん劇場]で、こけら落しのミュージカル「坊っちゃん!」を
手がけるにあたって、私はあえて原作をさかさまにし、地元の視点に軸足を
置いた。ひとりよがりで生意気な教師が、地元の迷惑を考えずに、正義漢ぶる
のを、松山の中学生たちが懲らしめるストーリーである。
何と坊っちゃんだけでなく、漱石すら知らなかった裏の事情が、次々に明らか
にされていくのだから、大いに期待していただきたい。
進境いちじるしい[わらび座]と組んで、斬新かつ最強の舞台をお目にかけたい と、今からわくわくしている。
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前文化庁長官 河合 隼雄
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「坊ちゃん劇場」への期待の言葉
このたび、愛媛県東温市に「坊っちゃん劇場」が開館されますことを、心から
お慶び申し上げます。
夏目漱石の小説「坊っちゃん」が誕生して100年を迎える記念すべきこの年に、
夏目漱石と関係の深い愛媛県において、文化の発信地となる劇場が開館され
ることは、文化芸術を広く国民に鑑賞する機会を確保することであり、
大変大事な文化事業です。
文化庁におきましても、文化芸術振興基本法に基づいて、様々な取り組みを
推進しているところでありますが、「坊っちゃん劇場」のこけら落とし公演
「わらび座ミュージカル『坊っちゃん!』」をはじめとする優れた芸術作品を広く
国民に鑑賞する機会を提供するためには、自治体や企業、文化芸術団体など
の協力が欠かせません。
「坊っちゃん劇場」が、多くの自治体のモデル事業になることと確信しております。終わりに、「坊っちゃん劇場」の御成功と関係者の皆様のますますの御発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。
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【あらすじ】
親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。…」こんなで出だしから始まる小説の様に、
舞台でも月給40円で松山中学校に数学の教師として赴任してきた坊つちゃんは、港に降り立った
とたん、松山一の美人マドンナに一目ぼれ。
ところがこのマドンナ、英語教師のうらなりのいいなづけ!! にもかかわらず、借金のかたに親は
教頭こと赤シャツに嫁がせ様とする。
それと知った坊ちゃんとこれ又正義のかたまりの同僚山嵐は芸者遊びに浮かれる、
教頭と校長にひと暴れ。さてさて坊ちゃんとマドンナの恋の行末は如何に。
笑いと涙で贈るミュージカル「坊ちゃん」は風光明媚な松山を舞台背景に、ダイナミックに
生きる人間を大らかに描きます。