【出演・スタッフ】
作:サムイル・マルシャーク
訳:湯浅芳子
演 出:安崎 求
演出助手:木下マカイ
振 付:名倉加代子
作 曲:脇田崚多郎
脚 本:川 登
・シングルキャスト
辛島小恵、池田祐見子
及川 健、山本芳樹、曽世海司、篠田仁志、荒木健太朗
道林尚子、グレース美香、稲津亜紀、岩舞ス賀子、河村和奈、石原絵理
花山佳子、宮本竜圭
河内喜一朗、佐山陽規、あぜち守、沢木 順
・トリプルキャスト
【チームA】
上杉菜穂子、佐藤裕恵、石瀬みづほ、春衣、鈴木杏奈、村上郁海、稲葉愛夢、松永さとり
赤須千夏、内藤もゆの、斉藤かおり、金子海音、飯嶋あやめ
【チームB】
上杉菜穂子、佐藤裕恵、石瀬みづほ、小林風花、生駒春奈、石毛美帆、田中里奈
日岡愛香、渡邉咲樹、小栗奈那子、平岡理奈、速見里菜、近藤亜紀
【チームC】
上杉菜穂子、佐藤裕恵、石瀬みづほ
【公演について】
ロシア文学の巨匠サムイル・マルシャークが、ロシアの伝説を戯曲にした
「Dvenadtsati Meshatsef」は、1948年に、世界的に有名なモスクワ芸術座で初めて公演し、
世界中から高い評価を受け、その後日本でも、湯浅芳子さんの翻訳により「森は生きている」と題して紹介され、長年好評を博してきました。
この作品は「新年を控えた大晦日の晩は、1月から12月までの12人の神が一同に集まり、春・夏・秋・冬・が一瞬に同時に訪れる」というロシアに伝わる伝説を元に書かれています。
幼くして両親を亡くした二人の女性(日々継母に苛められ貧しい娘、誰も叱ってくれない孤独で我侭な女王)と伝説に登場する森の神や動物との出会い、そして貧しい娘と若い森の神との恋、
を描く事により「環境」「約束」「希望」三つのテーマを「ロシア版のシンデレラ・ストーリー」として見事に創りあげています。
作品の中に登場する「マツユキソウ」の花は、アダムとイブがエデンの園で禁断の実を食べて追われ時に、寒い冬の中さまよっている二人の事を哀れんだ神が、
少しでも心がなごむ様にと咲かせた、と言い伝えられております。
花言葉は「希望」です。
こんなテーマの作品を、ご家族や恋人同士で観て頂いたら素敵だなぁと思い、
初めてご覧になる方でも分かり易いミュージカルにするべく2003年小池栄子・2004年遠藤久美子から、始まり昨年まで5年続けて公演してまいりました。
今年度は、6年目を迎え動物役を大人にする、新バージョンにも挑戦してみようと考えております。
作品の中で長老の神が「人間は大人になるにつれて、大切なものを失っていく。
自然の声も届かない・・・悲しい事だ」
と語るシーンがあります。
今一度、現代の社会が60年前に創られたこの作品のテーマ「環境」「約束」「希望」の事をあらためて考える機会になればと、「ミュージカル 森は生きている」を企画しました。
是非皆様のご理解とご支援の程宜しくお願い致します。
【あらすじ】
けなげで優しい主人公の娘は、継母と義姉に何かにつけていじめられる日々を送っていました。
そんなある年の大晦日に その国のわがままな女王様が、4月に咲くマツユキソウを今すぐに欲しい!
もしなければ新年を迎えさせないと言い出したからさぁ大変!
欲張りな継母と義姉は、褒美の金貨欲しさに、真冬の森に「を採りに、娘を森に行かせます。
闇の中、吹雪の中さまよう娘一人。
寒さで意識が薄れ、ついに娘は倒れ眠ってしまいます。
このままだと死んでしまう!とその時・・・
一年に一度だけ新年を祝う為に集まる、1月から12月までの12人の森の神が、娘を見つけ助けます。
そして、娘を哀れみ「マツユキソウ」と「約束の指輪」を贈ります。
但し、この事は、けして誰にも話さないと約束して。
娘が家に戻ると、寝ている隙に、継母達は「マツユキソウ」と「約束の指輪」を取り上げ、褒美をもらう為に、わがままな女王様のいる宮殿に行きます。
宮殿では「マツユキソウ」が届き、ようやく新年を迎えられたと皆が祝います。
しかし今度は、女王がこの真冬に「マツユキソウ」が咲いている楽園に行きたい、言い出し、継母達に案内する様に言い出したから、さぁ大変!
自分が、「マツユキソウ」を採ってきたと嘘をついていた継母と義姉は、困り果て、ついに、本当は娘が採ってきた事を話ますが、女王は許しません。
娘が案内しなければ、継母達を死刑にすると・・・
自分が案内しなければ継母達は死刑に・・・
でも案内すれば、生まれて初めて優しさプレゼントしてくれた森の神との「約束」を破る事になる。
娘は、森の神からけして行ってはいけないと教えてもらった「絶望の道」へ向かいます。「約束」を守る為に。
そんな娘を、欲張りは継母と義姉と我侭な女王一行は、内緒で後を付けます。
その道が生きて帰れない「絶望の道」と知らずに・・・