チケット料金(全席指定・税込)
S席 5,000円 小学生以下 3,000円
A席 3,500円 小学生以下 2,000円
※THEATRE1010フレンズ会員10%割引販売の対象外となります。
※3歳以上有料。(3歳未満の着席鑑賞は有料)
※小学生以下のチケットはTHEATRE1010チケットセンター・窓口のみ
のお取扱いとなります。
会員先行予約開始
6月11日(木)
一般予約開始
6月13日(土)
窓口販売・予約引取開始
6月15日(月)
お問い合わせ
劇団四季 東京公演本部 03-5776-6730
THEATRE1010 03-5244-1010
2009年8月5日(水) 開場 18:00 / 開演 18:30
【出演・スタッフ】
構成・演出:浅利慶太
台 本:劇団四季文芸部 梶賀千鶴子
作 曲:鈴木邦彦
編 曲:直居隆雄 佐橋俊彦
振 付:加藤敬二
照 明:沢田祐二
美 術:フランチェスコ・ジトー 劇団四季美術部
美術監修:土屋茂昭
【キャラクター】
エルコス(エルリック・コスモス)
世界中のあらゆる知識・才能がインプットされ、スポーツ・掃除・洗濯・料理・教育、何でもこなす
万能ロボットです。子どもたちの夢や憧れをインプットされ、温かい心を持っています。子どもたちに夢と笑顔を取り戻させるため、ユートピア学園にやって来ます。
ストーン博士
エルコスを作り出した科学者。ユートピア学園の子どもたちのうつろな瞳、表情のない顔に笑顔を取り戻そうとエルコスの研究に全てを費やしました。
ジョン
ユートピア学園の生徒。生まれてすぐにお母さんが死んでしまったため、機械に育てられ、誰にも甘えられず寂しい思いをしています。そのためロボットのエルコスを信じきることができません。
ダニエラ
ユートピア学園のベテラン教師。子どもたちを番号で管理し、規則や規律で縛ることが大好き
です。個性や主張は認めず、少しでも反抗的な生徒には機械を使って体罰を行います。子どもたちの個性を尊重するエルコスのやり方が気に入らず、あの手この手でエルコスの邪魔をします。
パルタ
ユートピア学園の指導者。子どもたちを管理し、服従させることに生きがいを感じています。
ダーリー
ユートピア学園の指導者。ダニエラに従って、四角四面の教育をしています。少しドジなところがあります。
理事長
ユートピア学園の創始者。学校や親に落ちこぼれの烙印を押された子どもたちを、機械を使って厳しく管理しています。お金のことが第一で、一台で何でもこなすエルコスを買い取ります。
セールスマン
ロボットレンタル会社の営業マン。ロボットを使って子どもたちを管理しているユートピア学園に、今までのロボットにはない愛情のこもった教育をするエルコスを売り込みにやってきます。
子どもたち
厳しく管理されたユートピア学園の生徒たち。もともと個性豊かな子どもたちでしたが、スパルタ管理教育を受け続けたため、ついに夢や笑顔も忘れてしまいました。しかしエルコスの愛情教育を受け、本当の自分自身を取り戻してゆきます。
【あらすじ】
未来の世界。学校や親たちからオチコボレ・問題児と決めつけられた子どもたちが
集められたユートピア学園。この学校での教育は、子どもたちを厳しく管理し規律に従わせ、
彼らの夢や個性を奪うものでした。ある日、学園の理事長のところへ、セールスマンがロボットの
売り込みにやって来ます。このセールスマンが売り込もうとしているのは、子どもたちの日常の
世話から教育までを一台でこなす、万能ロボットでした。理事長は、学園の維持費を節約する
ために、この教育ロボットを取り入れ、合理化を図ろうと考えます。
このロボットを開発したストーン博士の願いは、子どもたちのうつろな瞳に輝きを取り戻すこと。
管理された生活の中で忘れてしまった、愛や夢や希望をよみがえらせることです。そんな思い
の全てを込めて、博士は一体のロボットを作りました。そのロボットは、アンドロイド・エスパー「エル
リック・コスモス」、略称「エルコス」と名づけられます。科学とは夢を現実にしていく力、と博士は理
想を語ります。そんな博士の研究の成果であるエルコスは、単なる便利な機械ではありません。
博士は、最後の仕上げのために、子どもたちの夢やあこがれを聞いて、それをエルコスの心に吹き込みます。心を持ったエルコスは、博士の夢の化身なのです。
維持費のほとんどかからないエルコスに、理事長も大満足。エルコスのエネルギー源は「FZI」と
いう液体で、240時間に一度補給すれば大丈夫。切れる前にセンサーが知らせます。このFZIは、
最新のバイオエネルギーなのですが、もし汚染されたFZIを飲ませると、バイオエネルギーが流出
して、エルコスは気化して消滅してしまいます。理事長は博士にFZIを金庫に入れて、厳重に保管することを約束します。
エルコスが、ユートピア学園に送り込まれました。彼女は、そうじ、洗濯、給食、後片付けと、何でも
一台でこなす万能ぶりを発揮します。しかも、子どもたちひとりひとりが持つ個性を大事にし、その
個性を伸ばすことを応援します。本当の自分を見つけるきっかけをつかみ、瞳の輝きを取り戻す
子どもたち。そんなエルコスのやり方が、ベテラン教師のダニエラたちにはおもしろくありません。
体罰執行に生きがいを感じているダニエラは、エルコスの自由教育が我慢できないのです。
いまや子どもたちだけでなく、理事長までエルコスのペースに乗せられてしまっています。業を
煮やしたダニエラたちは、エルコス追い出し作戦に取り掛かります。子どもたちの中でただひとり、
エルコスに反発しているジョンを脅して、味方につけることにしました。ジョンは、幼い時に母親を
亡くし、冷たい育児機械に育てられたため、ロボットのエルコスをどうしても信用することができない
のです。ジョンとダニエラたちは、理事長の金庫の中にあるFZIに異物を混入し、エルコスに飲ませようと計画します。エルコスのエネルギー補給の時間が迫っていました…。
【公演について】
未来を担う子どもたちへ
ミュージカルに込められた"劇団四季の祈り"
今や"海外ミュージカル"だけでなく、『夢から醒めた夢』『ユタと不思議な仲間たち』、そして
「昭和の歴史三部作」などといった"オリジナルミュージカル"のジャンルでも高い評価を得るように
なった劇団四季。そこに裏打ちされる高い創作能力と技術力は、45年という長きにわたって上演
されてきた"ファミリーミュージカル"から培われたといえるでしょう。
劇団四季のファミリーミュージカルには、三十を超えるレパートリーがあり、毎年、様々な形態を
とりながら、全国各地で上演が行われています。いずれの作品も完成度は高く、一般向けのもの
と比べても引けはとりません。面白くなければ直ちに騒ぎ出し席を離れてしまう、大人以上に厳
しい"子どもたち"という観客を相手に育まれてきたからです。台本、演出、音楽、美術…、すべてにおいて妥協は許されません。
「"生命の大切さ"・"思いやりの心"・"信じあう喜び"等、生きるうえで大事なことを、子どもたちの
心に舞台を通じて語りかけたい」―劇団四季のミュージカル作品には、このような私たちの祈りが
込められています。様々な社会問題がはびこり、子どもたちが生きる指針を見失いがちな昨今、
ミュージカルを通して様々なことを感じ学ぶことは、情操教育の見地からいっても有用なことではないでしょうか。
このような理念の下、劇団四季では『ユタと不思議な仲間たち』全国公演で、"いじめをなくそう"を
スローガンに、劇団最大規模の長期全国公演を実施。日本全国25万人もの児童が観劇する一大
プロジェクトになりました。上演地域は、北は北海道の利尻島から南は沖縄県宮古島/石垣島
まで、普段なかなか生のパフォーミングアーツをご覧いただけない町にも及びました。
私どもはこの取り組みに大きな手ごたえを感じ、2008年にはさらに発展させた"こころの劇場"
プロジェクトをスタートいたしました。今年度も引き続き、このプロジェクトを実施することにより、日本全国の児童に舞台の感動をお届けします。
芸術団体も市民社会の一員です。私たちは「舞台の感動」を日本全国あまねく場所へお届けし、
ひとりでも多くの子どもたちの心に感動の輪を広げていけたらと願っています。
大人も子供も楽しめるオリジナルミュージカル、
『エルコスの祈り』が全国ツアー公演に再登場。
1984年に日生名作劇場"こどものためにミュージカル・プレイ"として初演されて以来、全国各地
で子どもたちに愛されてきた『エルリックコスモスの239時間』。その後、ロボットの先輩
"鉄腕アトム"が生まれたとされる2003年に、『エルコスの祈り』として生まれ変わります。
これまでも、衣裳や装置がイタリア人デザイナーによってカラフルに幻想的に、そして振付は
加藤敬二によって躍動感を増すなど、たびたびリニューアルが行われ、親しまれてきたこの作品。
"未来"という時代設定をもう少し現代に近づけることで、エルコスが直面する難問が、より身近な
社会問題としてクローズアップされています。厳しい規則にがんじがらめにされ、夢や希望をなく
し、悲鳴をあげることさえ忘れてただ無気力に生きる子どもたちの姿は、もはや芝居の中のこと
として片付けてしまうことはできません。今こそ、エルコスが真に必要とされる時代なのです。
チケット取扱
THEATRE1010
チケットセンター
03-5244-1011
オンラインチケット
https://www.t1010.jp/
・劇団四季予約センター 0120‐489444(午前10時〜午後8時)
・SHIKI ONLINE チケット http://489444.com/