【出演・スタッフ】
岡まゆみ 木村昴 野沢聡 紫とも 越智則英 宮内良 安福毅 山田明美
守屋利香 緒方美穂 真田慶子 山田麻由 明羽美姫 安部美佳 堀井千砂 藤井真理子
脚 本:アンソニー・ドリュー
音 楽:ジョージ・スタイルス
美術・衣装:ピーター・マッキントッシュ
演 出:鈴木孝宏
翻 訳:鈴木小百合・保坂磨理子
訳 詞:保坂磨理子
振 付:藤井真梨子
歌唱指導:深澤茂行
照 明:森熊 惇
美 術 補:斎藤浩樹
音 響:是安房雄
ヘアメイク:藤田 薫
小 道 具:加藤藍子
衣 裳:藤木智美・増田直子
舞台監督:中野秋一郎
宣伝美術:堀麻理
企画・製作:ピュア−マリー
協 力:東京音協 シアター1010
胸を打つストーリー、ウィットに富んだ歌詞、美しく忘れがたい音楽の数々
ポップでキュートな衣裳、全編にみなぎる楽しく賑やかな精神
あらゆる年齢のファンの心を掴む、驚くほど洗練されたミュージカル。
【あらすじ】
のどかで平和なアヒル広場、兄姉たちとは似ても似つかない外見の末っ子は「みにくいアヒルの子」と呼ばれ、いつも仲間はずれ。そんな我が子を守り、愛情をたっぷり注ぐ母アヒルのアイーダ。
ある日、鳥たちの天敵キャットのことば巧みな誘いに乗り、連れ出されてしまった「みにくいアヒルの子」は危機一髪で難を逃れますが、暗い夜道で迷子になってしまいます。こうして母親探し、自分探しのたびが始まります・・・。
【解 説】
「ミュージカル HONK!」はハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話「みにくいアヒルの子」を
ベースに、より内容を膨らませ、子供から大人まで楽しめるミュージカルとして、新進気鋭のイギリス人コンビ、アンソニー・ドリューとジョージ・スタイルスの手により誕生しました。
1993年の初演以来、世界各国で上演され、2000年には「ライオンキング」「マンマミーア」を抑えて、ブロードウェイのトニー賞と並ぶ英国演劇界の最高峰ローレンス・オリヴィエ賞、
最優秀ミュージカル賞を獲得し話題になりました。そのシンプルかつポップな作風とヒューマニティ溢れる内容、時代を越えた普遍性で幅広く親しまれ、いじめ、差別、疎外、母の愛情、
愛を求めるこどものことなど現代人間社会の抱える問題を実に自然に巧みに盛り込んだ上質な作品です。
ホンク!とは白鳥の鳴き声の擬声語で、アヒルの子がガァガァと鳴くとき、「ホンク!」としか鳴けないみにくいアヒルの子のキーワード。
13人の男女がアヒル、白鳥をはじめ、カモ、オシドリ、七面鳥、鶏などの鳥たち、そして猫、ときに魚、などを演じ分け、軽快に歌い踊る楽しいステージ。
全編、音楽にのって展開し、皆に疎外されるみにくいアヒルの子を精一杯の愛情で包む母アヒルの歌が美しい。道に迷い、時が経ち、疲れ果てて帰ってきたみにくいアヒルの子が、美しい白鳥に
変わり、姿は違っても、家族、友達にかわりはないと歌うラストが胸をうつ。珠玉のハーモニーが随所に散りばめられ、秀逸な音楽が光る。笑いと涙と驚きと心に残る音楽はミュージカルの真髄でもあり、
観客を決して飽きさせません。ステージと客席が一体となって大人から子どもまで家族で楽しめる素敵な作品です。