【出演・スタッフ】
出 演:白石加代子
現代語訳:瀬戸内寂聴
台本構成・演出:鴨下信一
衣 裳:井上苟「
照 明:山口暁
音 響:清水麻理子
ヘアメイク:高橋功亘
製 作:る・ひまわり メジャーリーグ
【公演紹介】
これが白石加代子流「源氏物語」!!
一人語りというと、「朗読劇」という印象が強いかもしれません。
しかしこの白石加代子の源氏物語は、時には源氏、時には姫君たち、また時には老女や動物など
白石が様々な登場人物となって舞台上を所狭しと動き回ります。また、瀬戸内寂聴現代語訳を
元に原文などを織り交ぜて解説も加え、たいへん分かりやすく難解なところのない台本となっています。
絢爛豪華な舞台を飾る100本の手書き扇!!
その舞台を飾るのが、全て手書きで描かれた100 本以上の扇です。この扇の数々が、登場人物を現したり、時には恋文や中秋の名月など場面によって様々です。
また、背景には銀河の星が揺蕩い、絢爛豪華な宮中の物語に相応しい美しさです。
2010年は、新作!光源氏の叶わなかった恋の物語
父帝の妃を愛し、叶わぬ想いに身悶えた藤壷の宮との恋。7つ年上の才女、六条御息所の嫉妬。
町の小町で知り合った夕顔との逢瀬。政敵と知りつつ惹かれあい、密かに重ねた朧月夜との
密会。自分の理想通りに育ち、死ぬまで愛しあった紫の上など、光源氏は様々な女性たちを傍に
置き、またたくさんの女君たちと浮名を流してきました。そんな誰もがうらやむ美貌、そして教養と
高い位を持つ源氏の君ですが、実は振られた経験もあるのです。
今回、皆様にご覧に入れますのは、その光源氏の「届かぬ恋」の数々…。
「空蝉」「朝顔」「玉蔓」、切ない恋、想い、そして爆笑エピソードなどをわくわくするような演出効果
を用いながらお届けしたいと思います。是非ご期待下さい。
鴨下さん、白石さんのぴったり息のあったコンビによる「源氏物語」にすっかり酔わされてしまった。
鴨下さんが原文とわたしの訳を駆使し、それを加代子さんが見事に噛み砕き、美味しい蜜に
かもして観客に食べさせてくれる。できるなら、このコンビで「源氏物語」の全編を聴かせ、
観せてもらいたい。
〜瀬戸内寂聴
魅了されてしまった。埋め尽くされた劇場が、二時間余り、一瞬も飽きることなく「白石源氏」に
引きずり込まれ、全員ひたすら浸り酔っている。
こんな舞台ははじめてだ。魅了という字には鬼がつく。
白石加代子さんにはきっと何か鬼さんがついているのだろう。
〜大和和紀