【出演・スタッフ】
出 演:三波豊和 貴城けい 内海光司 榛名由梨 倉石功
津田英佑 川口啓史 大嶋守立 村國守平 牧勢海 安倍康律
作 :アガサ・クリスティー
翻 訳:保坂磨理子
演 出:佐竹修
美 術:齋藤浩樹
照 明:林 順之
音 響:寿岡隆徳
衣 裳:若生 昌
ヘアメイク:篠田 薫
音 楽:佐藤美紀子
舞台監督:中野耿一郎
写 真:木下大造
宣伝美術:堀 麻理
印 刷:光写真印刷
版権コーディネイター:マーティン・R・P・ネイラー
制 作:鈴木孝宏 保坂磨理子
制作協力:鈴木アートオフィス
企画製作:ピュアーマリー
【公演紹介】
アガサ・クリスティーの処女戯曲、平和へのメッセージが込められた大人の娯楽ミステリー
アガサ・クリスティーの作品は知的で優雅です。特に処女戯曲であるこの作品は、それまでの自身
の小説の舞台化作品に飽き足らずついに自ら執筆したといわれているだけあり、舞台にして面白く
なりそうな要素が随所に散りばめられているばかりか、舞台劇としての見せ方や工夫が緻密に
計算されています。なんといっても名探偵ポワロの登場は観客をワクワクさせ、ともに推理していく
楽しみはミステリーならではの醍醐味、爽快なラストが小気味よい作品です。アガサはこの戯曲の
中で、原子爆弾の発明者とその化学式を抹殺しています。想像の世界を広げてくれる娯楽作品で
ありながら、ちゃんと平和へのメッセージが込められており、最後は笑顔で拍手ができる上質且つ
何度も見たくなる極上の推理劇です。2009年、本邦初演、"三波ポワロ"がチャーミングと好評を博し、再演の要望が高い作品です。
【あらすじ】
ロンドン郊外に居を構える著名な科学者エイモリ―卿の屋敷の平穏な晩餐。
食後のコーヒータイム、卿が意外な事実を明かし、居合わせた者たちに異様な緊張感がはしる。
「邸内にいる誰かが、夕食前に金庫から極秘書類を盗み出した。今から部屋の灯りを消している間
に、書類を返せば罪には問わない」。しかし再び灯りがついたとき、卿は息絶えていた。
混乱のさ中、卿が書類の調査を緊急依頼していた名探偵ポワロが到着。大勢の中で卿の死を演出した大胆な犯人は?
エイモリ―卿の息子夫婦、お喋りな姉、姪、秘書、執事、突然の訪問者、ポワロの指南で次第に露呈していく家族の秘密、そして追い詰められていく犯人との頂上決戦!