1月
白石加代子「百物語」
アンコール公演 第三弾
出 演:白石加代子
構成・演出:鴨下信一
イベント日 |
2021/01/18(月) |
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チケット料金 |
全席指定 5,500円 ※マスク未着用および37.5℃以上の発熱および体調の優れない方は入場できません。 |
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11月4日(水) |
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11月5日(木) |
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11月6日(金) |
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11月8日(日) |
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Go Toイベント料金 予約開始日 |
12月15日(火) |
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お問い合わせ |
THEATRE1010 03-5244-1010 |
2021年1月18日(月) 開演 15:30 |
※開場は開演の30分前
【キャスト・スタッフ】
出 演:白石加代子
構成・演出:鴨下信一
主 催:キョードーファクトリー
共 催:足立区シアター1010指定管理者
協 力:一般社団法人舞台芸術共同企画
企画・製作:株式会社メジャーリーグ
【公演紹介】
22年かけて語り終えた「百物語」のベストコレクションより、4作をお届けします。
女優・白石加代子の圧倒的な語りと、鬼気迫る情感をご体感ください。
【演目】
夢枕獏「ちょうちんが割れた話」
筒井康隆「如菩薩団」
半村良「箪笥」
和田誠「おさる日記」
【百物語について】
白石加代子「百物語」シリーズは、明治から現代の日本の作家の小説を中心に、「恐怖」というキーワードで選び、それを白石加代子が朗読するという形で出発した。上田秋成「雨月物語」、泉鏡花「高野聖」という古典の名作から、宮部みゆき「小袖の手」、小池真理子「ミミ」といった現代作家の人気作品までの幅広いレパートリーと白石加代子の朗読という枠を超えた立体的な語りと動きの上演で人気を博している。
【公演レビュー】
白石加代子さんは、なんと器の大きな女優だろうか。
虹色の声で老若男女を語り分け、台詞の間、表情、身振りで物語の世界を立ち上らせる。
舞台上にはたった一人しかいないのに、物足りなさは全く感じさせない。
幕開きの「ちょうちんが割れた話」の演出に驚かされ、「如菩薩団」はブラックユーモアの裏にある人間の業を考えさせられた。「箪笥」は味のある語り口に引き込まれ、「おさる日記」では会場と一体になってケラケラ笑った。終演までの時間はあっという間だった。とにかく面白かった。
不思議な話をおどろおどろしく語るのではなく、軽やかに聞かせる手腕は相当なものだろう。
女優としての類いまれな力量、センスもさることながら、白石さんの人間性が「百物語」に奥行きを与えているのではないか、と思い至る。
生きとし生けるもの、そして、生きていないものさえも包み込む、懐の深さをひしひしと感じるのである。
そこへ、演じる喜び、作品への敬意、観客へのサービス精神が加わり、極上の舞台が出来上がる。
白石さんの「百物語」がずっと愛されてきたことに、深く納得した一夜であった。
劇場からの帰り道は、心がぽかぽかしていた。
読売新聞大阪本社 文化部 淵上えり子記者
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※内容につきましては、変更になる場合があります。予めご了承ください。