9月
白石加代子「百物語」シリーズ 第二十八夜
池波正太郎「剣客商売 天魔」 幸田露伴「幻談」
出演:白石加代子 構成・演出:鴨下信一
公演日 |
2011/09/11(日) |
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チケット料金 |
全席指定 4,800円 |
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6月1日(水) |
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6月3日(金) |
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6月5日(日) |
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お問い合わせ |
THEATRE1010 03-5244-1010 |
2011年9月11日(日) 開場 17:00/開演 17:30 |
【キャスト・スタッフ】
構成・演出:鴨下信一
出 演:白石加代子
照 明:黒尾芳昭
音 響:清水麻理子
衣 裳:江幡洋子 池田洋子
結 髪:笹部 純 中山有紀
演出助手:平井由紀
写 真:田中亜紀
舞台監督:太刀岡 正
企 画:笹部博司
制 作:ジェイ・クリップ
製 作:メジャーリーグ
主 催:足立区シアター1010指定管理者
【「百物語」について】
白石加代子「百物語」シリーズは、明治から現代の日本の作家の小説を中心に、「恐怖」というキーワードで選び、それを白石加代子が朗読するという形で出発した。
上田秋成「雨月物語」、泉鏡花「高野聖」、坂口安吾「桜の森の満開の下」、江戸川乱歩「押絵と旅する男」、という幻想文学の傑作作品から、半村良「箪笥」、筒井康隆「五郎八航空」、阿刀田高「干魚と漏電」、高橋克彦「遠い記憶」、宮部みゆき「小袖の手」、小池真理子「ミミ」といった現代作家の人気作品までの幅広いレパートリーと白石加代子の朗読という枠を超えた立体的な語りと動きの上演で人気を博している。
【白石加代子が語る「百物語」】
劇団退団後、ほとんどお仕事もなかった時に、「裸電球一個の下で読んで聴かせるというのをやってみないか」と持ちかけられてスタートしたんです。私は嫌だったんですよ。女優はやっぱり台詞を覚えて演じるもの。読むなんて「過程」じゃないか、と。なのに、記者会見で「『百物語』というからには百話続くんですね。ライフワークじゃないですか」と 聞かれると、内心工ーッと思いながら「そうです」と答えていました。(笑) 岩波ホールでの第一夜は階段にお客様の列 ができて、夢見心地でいるうちにあっという間に大きくなっていった企画です。女神が微笑んだのね。最近になって、本当に演劇の神様っているな、と思わされています。
【公演紹介】
第91話 池波正太郎 「剣客商売 天魔」
没後、20年が経つが今だ人気が衰えない池波正太郎の人気シリーズ「剣客商売」の中でも特に怪談めいた不気味さをたたえた一品。音もなく小兵衛の前に現れ、「秋山先生に勝つ為に、8年振りに帰ってきた」と役者姿の異形で矮躯な笹目千代太郎はそううそぶいた。その笹目千代太郎を、無敵の秋山小兵衛は「外見はやさしげな若者だが中身は怪物」と評した。
むささびのように宙に舞い、奇声を発しながら、非情の魔剣は、次々と道場を襲い相手を一撃のもとに殺していく。それを迎え撃つ、秋山父子。
かくして、勝負の行方は?
ワクワクドキドキ、手に汗しながら、見事な展開に息を呑む。
第92話 幸田露伴 「幻談」
釣り人と船頭が、水面から突き出たり没したりしている釣竿を見つける。近づいてみると釣竿の根元には溺死者がいて、竿をしっかりと握り締めている。しかし、造作の良いその竿に心惹かれた二人は、溺死者から竿を頂戴して帰る。翌日、その竿を使うとどんどん魚が釣れる。そのうち日が落ちかけて薄暗くなったところへ、昨日と同じ場所で細い棒がヒョイヒョイと浮かんでは消えているのが二人の目に入る。もう一度確かめてみようにも、辺りは急速に闇に包まれて何も見えない│。言葉そのものが心ときめく、それが幸田露伴の「幻談」である。斎藤茂吉は「このくらい洗練された日本語はない」と絶賛した。そこにあるのは、心を陶酔させる幽玄の世界である。その幻想の極みへ、鴨下信一と白石加代子が観客をいざなう。
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※内容につきましては、変更になる場合があります。予めご了承ください.