12月
劇団文化座公演 平成20年度文化庁芸術祭大賞受賞作品 てけれっつのぱ
出演:佐々木愛 有賀ひろみ 阿部敦子 他
原作:蜂谷 涼(柏艪舎刊) 脚本:瀬戸口郁 演出:西川信廣
12/12(水) | 12/13(木) | 12/14(金) |
18:30 | 14:00 | 14:00 |
【キャスト・スタッフ】
出 演: | ||
あや乃 | : | 阿部敦子 |
おセキ | : | 佐々木愛 |
佳代 | : | 有賀ひろみ |
別所鐵太郎 | : | 津田二朗 |
銀次 | : | 沖永正志 |
ロビン | : | 小谷佳加 |
熊吉 | : | 鳴海宏明 |
おふく | : | 高村尚枝 |
お勝 | : | 五十嵐雅子 |
高島 | : | 佐藤哲也 |
平太(高島の舎弟) | : | 白幡大介 |
高島の子分 | : | 春稀貴裕 池内智士 藤原章寛 |
原 作:蜂谷 涼(柏艪舎刊)
脚 本:瀬戸口郁
演 出:西川信廣
美術・衣裳:朝倉 摂
照 明:桜井真澄
音 響:齋藤美佐男
舞台監督:森 正夫
制 作:中山博実
【あらすじ】
明治維新後の変転する時代にあって、
絡み合い、重なり合う、不器用なものたちの人間模様。
きっとその呪文が死神を追い払ってくれる―
時は明治14(1881)年、商人や船乗りが往き来し活気溢れる小樽の町なかに、煮売り、代書、文具などを商う小さな店「きし屋」があった。そこに肩寄せ合って生きているのは、年齢もバラバラ、と言って家族でもない、いわくありげな三人の女だった。彼女たちはなぜ結びつき、ここ北の果て小樽にたどり着いたのか? そしてやくざから立ち退きを迫られている「きし屋」の運命は?
明治維新そして文明開化。価値観が大きく変動する時代であった。旗本の嫁でありながら没落し、芸者となった一人の女がいた。その女を妾とした薩摩出身の官吏とその妻。女を助ける主人思いの女中。そして女を思慕し見守りつづける車曳きや謎の混血娘……。様々な人生が激動のなか流転する。その運命に流される者もいれば、立ち向かい、抗い、力強く生きようとする者もいる。
江戸の名残をとどめる文明開化の東京と、開拓まもない北海道は小樽で、愛憎と人情に満ちた悲喜劇が繰り広げられるのだった―
蜂谷 涼(はちや りょう)=原作 |
1961年、小樽生まれ。’83年小樽商大短期大学部卒。’98年に『煌浪(こうろう)の岸』で本格デビュー。明治期の小樽を舞台に、強く柔らかく生きる女性をしっとりと描く『ちぎり屋』『蛍火』など、独特の作風を築いている。『雪えくぼ』(新潮社)は明治時代の女医など四人の女たちの恋をミステリー仕掛けで描いた物語。 北海道に軸足を置いた執筆活動を続けている。 |
瀬戸口 郁(せとぐち かおる)=脚本 |
山口県出身。慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒。1989年文学座研究所入所、1994年文学座座員となり、現在文学座所属。平成4年文学座『御意にまかす」で初舞台を踏む。以後、『寒花』『モンテ・クリスト伯』『おーい幾多郎』など文学座の舞台を中心に活躍。また『レディ・ソロ』(松竹)、『ウィット』(パルコ)など外部公演にも多数出演。構成作家としてクラシックコンサートを手がけることも。近年は『MASAKO』『ザ・クライシス』『エゲリア』『明和義人』など劇作、脚色も手掛けている。 2010年文化座公演『王子の狐 かぎをくはえて』脚本担当。 |
西川信廣(にしかわ のぶひろ)=演出 |
東京生まれ。文学座演出部所属。1986年から1年間、文化庁の在外研修員として渡英。帰国後、所属の文学座のほか、各種プロデュース公演から商業劇場公演まで幅広く演出を手がける。主な演出作品に『寒花』『オナー』(文学座アトリエ)、『野望と夏草』(新国立劇場)、『ウィト』(パルコ劇場)、『マイ・フェア・レディー』(東宝)など。『マイ・チルドレン・マイ・アフリカ』で第27回紀伊國屋演劇賞、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。1995・98・99・2003年読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。1996年文学座アトリエ公演『水面鏡』(杉浦久幸作)で読売演劇大賞審査員特別賞を受賞。 文化座では『眼のある風景―夢しぐれ東長崎バイフー寮』に続いての演出。 2010年文化座公演『王子の狐 かぎをくはえて』 |
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